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税理士は先生なのか

税理士という職業をしているとお客様から「先生」と呼ばれることがありますが、果たして本当に「先生」なのでしょうか?

先生という呼び名は一般的に、学校の教師や何かの指導的な立場にある人に対して使う敬称です。税理士も、非常にわかりにくい税法を理解し、お客様にわかりやすくお伝えする立場にあります。お客様にとっては、この非常にわかりにくい税法について質問すれば答えてもらえる、すなわち、わからないことを教えてもらうという意味合いから、所謂「先生」と呼ばれているのかもしれません。しかし、私の関与させて頂いているお客様のなかには、私よりも先輩の社長様もいらっしゃいますので、そういった方からも先生と呼ばれることには違和感を感じます。

以前、こういったお客様もいらっしゃいました。「前の先生はかなり威圧的でした。会計データの入力が誤っていたり、税務について不明な点があったため何回か質問すると怒られるのです。また、こちらの経理担当者に変更があると、また教えなくてはならないからコロコロ担当を変えるなと言われたこともあります。」と。

税理士あるあるではありませんがよくこういった税理士を見かけます。

  • 時間にルーズ(申告書はいつも申告期限ギリギリ)
  • 電話にでない(電話の折り返しもしない。「お待ちください」と言っても保留にしない)
  • メールの返信をしない(メールが届いていないととぼける)

先生と呼ばれていることにあぐらをかいて、いつのまにか誰からも注意されなくなってしまったのでしょうか。税理士業はサービス業ですから、お客様からの信頼が第一なのに基本的な事が出来なければ業界自体が衰退してしまいます。

個人的には、税理士=「先生」ではないと思っています。なぜならば、お客様から色々と教えてもらうことがたくさんありますし、お客様と税理士との関係はイーブンでなければならないと考えているからです。当然に、税理士だからと言って何でも知っているわけではありません。税理士=「先生」となってしまうと、本当は分からないことであっても、素直にわからないとお伝えずらくなってしまいますし、どうしてもお客様から何かを教えてもらうという謙虚な気持ちを持てなくなってしまう気がします。

一人で仕事をしていると当然ながら誰も注意をしてはくれません。時間の管理、期日の管理など、今まで以上に厳しく行っていきます。

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