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9.302015
法人口座の開設方法
昨今、銀行口座を悪用する取引が増えており新規の口座開設についても審査が厳しくなっているようです。新たに法人を設立される方にとっては、新規の口座開設、銀行とのお付き合いも必要となってきますので、その口座開設方法の1例を紹介します。 そもそもどの銀行を選んだらよいのか? 今後の事業展開を考えていくうえで銀行の選定は重要な要素となります。
- メガバンク…日本全国規模ですのでスケールメリットはあるかと思います。ただ、創業当初での融資を検討する場合には、実績もないことから厳しいことが予想されます。
- 信金系…地域密着型が多いため店舗数は少なめです。ただし、相談に乗りやすい、対応が早い、融資に積極的、など創業当初にはおすすめかも知れません。
- ネット系…店舗数や従業員数が少ないことから手数料は安めです。しかし窓口などが極端に少ないため相談等には不向きです。
口座開設に必要な書類 銀行の選定が済みましたら、次は必要書類を集めます。
- 定款
- 法人の履歴事項全部証明書(いわゆる謄本です)
- 法人の印鑑証明
- 手続きに行く方の本人確認書類(運転免許証など)
ここで、そもそも法人を設立する場合には資本金を通帳に払い込まなくてはならないので、法人設立よりも口座開設のほうが先に行わなければならないのではないか?といった疑問をもつ方もいらっしゃるかも知れません。しかし、資本金の払い込みについては「発起人の銀行口座」に払い込むことになりますので、この時点では法人口座の開設はできません。 必要書類がそろったら銀行窓口へ 上記の書類(すべて原本)が揃いましたら、これらを銀行窓口へ持参します。窓口では以下のような項目を確認されます。
- 主な業務(定款記載事項の確認)
- 株主構成
- 従業員数
- なぜ当行を選んだのか?
- 法人名の由来
- 今後の事業展開について
- すでに顧客と取引を開始している場合、請求書の控えなどを見せて欲しい
これらの手続きが完了しましたら、銀行によっては数日後改めて別の担当者(上長?)から電話があり再度の確認が行われるケースもあります。これら審査がすべて完了した後、めでたく口座開設となります。再度、窓口へ訪問しますがその際には登録する銀行印のご用意をお忘れなく。また、インターネットバンキングやその他サービスの申し込みもその場で行うことになります。必要書類をそろえてから口座開設まで早ければ1週間ほどで口座が開設できるかと思います。 ※あくまで1例ですので、具体的な方法等については各銀行にお問い合わせ下さい。