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節税目的で車を購入する本当の意味

今まで使用していた車を買い替える必要が出てきた、業務で新たに車を使う必要性が出てきたなどの理由であるならば、当然に車の購入を検討するべきです。税金を払いたくないから車を買って節税するというのは、個人的には間違っていると思います。

車を買うと税金が安くなるのですか?という質問を受けることがありますが、どのような仕組みでいわゆる税金が安くなるのかをご説明します。

車を買っただけでは税金は安くならない

車を購入し事業のために使用することにより減価償却費という費用を計上できます。新車の場合には耐用年数が6年ですので6年間かけて費用計上しますが、この減価償却費という費用を計上することによりその分利益が少なくなるため、結果として税金が安くなるという仕組みです。

減価償却費は月割で計上します。従って3月決算法人が3月に節税目的で車を購入しても、1年間に計上できる減価償却費の1/12か月分しか計上できませんのであまり意味はありません。

買うなら中古

節税ありきで考えるならばインパクトが大きいのは4年落ち以上の中古の車です。4年以上経過している車については、税法に基づいて耐用年数を計算すると2年になります。耐用年数2年の定率法償却率は1.000、すなわち全額を費用計上できることになります。(厳密には1円残しますが…)これが車を買って節税するなら中古がよいと言われる所以です。

しかし、購入金額の全額を6年かけるか2年かけるかの差なだけで、結果的には全額が減価償却費となるわけですので節税の即効性を求めるなら中古となります。

 結論は…

考え方にもよりますが、最も会社にお金を残す方法は車を買わずに税金を払うことです。車の購入代金分だけ税金が安くなるわけではなく、購入代金×税率分しか税金は安くなりませんので。ただし、必要なものであればタイミングや車の種類、新車や中古車、経過年数などを考慮してベストな方法を選択しましょう。

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