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税務の目的

普段、当たり前のように仕訳を計上し試算表を作成していますが、そもそも税務や会計は何のためにあるのでしょうか。また、税務とか会計とかよばれますがこれらの違いはどういった部分なのでしょうか。なぜルールが違うのでしょうか。

税務の目的は、まさしく「税金を計算すること」にあります。ただ、それぞれのルールで勝手に税金を計算しては、税金が多い会社もあれば少ない会社もあり不公平になってしまいます。ですので、税法という一定のルールに則って税金を計算してもらうことが必要となるわけです。これを「課税の公平」とよんだりします。

これに対して会計の目的は、「株主や債権者などの利害関係者保護」にあります。この利害関係者が会社に投資をしようとした際に会計における数字を参考にすることを前提としますので、会計から導き出される数字は保守的になります。収益は少な目、費用は多目になります。

税務と会計は、相反する分が多くあります。これらを理解し使い分けることが会社発展に大きく繋がることになります。また、家族経営の会社さんなどは特に投資家や債権者に対して決算書を見せる必要もなく、税金の計算を主な目的としていることも多くあります。こういったケースでは法人税法などのルールに則って会計を行う「税務会計」というものもあります。会計上計算された利益と税金を計算する上での所得がそれほど乖離しないので税金がどれくらいになるかを見積もりやすいです。

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